コアラとの微妙な出会い

真冬だけど海に入りたい!という理由で、いざ、オーストラリア!オーストラリア旅行といえば「シドニー」や「メルボルン」がメジャーだが、どうせ外国に行くのなら、そうそう日本人に会うようでは、なんだか感じが出ないので、少しマイナーな都市を選んでみた。「パース」である。とてもきれいな街で見どころもたくさんあった。その中でも「コアラを抱っこ」することは目標の一つだった。ここには野生のコアラがたくさんいるという国立公園があるので、バスで向かうことにした。「コアラ」といえば、誰もが思い浮かべるのはロッテの「コアラのマーチ」ではないだろうか。コアラのかわいさを前面に出した大ヒット商品だ。しかし、コアラはわたしたちにはあまりなじみがなく、オーストラリアで独特の進化をたどってきた動物である。カンガルーと同じ有袋類でお腹の袋の中で子供を育てている。もし、日本だったなら、幼児虐待で訴えられてしまいます。また、毒をもったユーカリの葉を主食としており、「子供はまだ早い!」ということで親が食べて出したものを食べるというのだ。これはさらにひどい虐待ともとれます。(ごめんなさい)私がコアラに持っているイメージはどちらかというとナマケモノに近い感じで、あまり動くことなく、だらだらしているということでした。しかし何十年か前に、テレビの動物ビックリ映像で火事か何かの森からものすごいスピードで二足走行していたコアラを見たことがあるのです。なんか、子供心にすごくショックを受けたのを思い出しました。

とはいうものの、やっぱりコアラはかわいいですね。行列の先頭からは「キャー!!」「かわいーぃ」多分そんな意味の悲鳴が聞こえてきた。まるでアイドルのようだった。徐々に順番が近づき、ついに友達の番になった。小さくてかわいいコアラをすました顔で抱いていますよ…。次の友達なんて頬ずりまでしちゃったりして…。みなさんはお気づきでしょうか。私(一番右側)の抱いているコアラだけちょっと様子が違うことに…。重ーい!爪が痛ーい!息が生ぬるーい!どういうことですか?これは!どちらもコアラなのだけど、全然違うじゃないですか!?

よく見てもかわいくないんですよ。なんかふてぶてしい顔をしていませんか?思いっきりこっちにガンくれてるような。ジーっと見ているとなんかコアラのぬいぐるみの中に小さなおじさんが入っているようにも見えなくはありません。心なし私の顔は引けちゃっていますね。

どうして、私の番になったところでコアラチェンジしてしまったのでしょうか。

実はコアラというのは、とても繊細な生き物なんだそうです。環境が変わったりするとストレスをためやすくなるそうです。毛が抜ける程度ならまだいいにせよ、時にはストレスのため命を落とすこともあるそうです。そのため、オーストラリア政府は観光客でもコアラを抱っこすることを禁止して、保護しようと考えていたようです。日本大使館の方の話では、近々(30年も昔ですが)コアラを抱っこできなくなると断言していましたが、真偽のほどはどうなのでしょうか。ググってみましたがまだ抱けますね。あの野郎…

コアラ初抱っこは見事に悲しい思い出になってしまいました。しかし、そうだったからこそ、コアラの真実に迫れ、このコアラたちのやるせない気持ちにも触れることができました。また、世界規模での自然愛護にまで思いをめぐらすことができ、おかげ様ですと感謝の気持ちが湧入れきます。こんなことを言っている私の視界に右斜め上から入ってくるコアラに気づくと、なぜか複雑な気持ちになってしまうのです。

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